品川駅は実に利用者が多い駅です。
どのくらいの乗客が利用しているかと言うと、

JR東日本の2019年度の1日平均乗車人員は377,337人で、同社の駅では横浜駅に次ぐ第5位。
新幹線を有しているJR東海の2017年度の1日平均乗車人員は36,000人。
京浜急行電鉄の2019年度の1日平均乗降人員は285,582人で、同社の駅の中では横浜駅に次ぐ第2位。
という具合に日本を代表する駅の一つです。
ところがこの品川駅の所在地は東京二十三区内の品川区ではないのです。
実際の住所は東京都港区高輪三丁目26-26で、実は港区が所在地なんです。
どうしてこんな事になったのでしょうか?
現在の東海道本線は1870年(明治3年)に鉄道敷設のための測量が開始され、同年中には着工されました。
当時の品川宿は現在の東京都品川区内で、北は京急本線の北品川駅から南は青物横丁駅周辺までの旧東海道沿い一帯に広がっていました。
その品川宿の住民が駅や線路の敷設に反対したため、しかたなく北側の現在地に駅を建設することになりました。
また海岸付近を通る路線のうち田町から品川までの約2.7kmには海軍の用地を避けるため約6.4mの幅の堤を建設して線路を敷設しました。
この堤を高輪築堤というのですが、最近になって高輪ゲートウェイ駅周辺の工事でこの高輪築堤が出土して話題になりました。
こうして品川駅が誕生したのですが、その後にできた京急の駅が旧品川宿の北部に位置していたため「北品川駅」を名乗った結果、品川駅の南に北品川駅があるという不思議な関係が誕生したのです。
さて、ここまで品川駅の成り立ちについて説明して来ましたが、引っ越しなどでは注意が必要です。
品川駅は港区なのでうっかり品川区で物件を探さないよう注意が必要です。

目黒駅があるのは目黒区ではない
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